【レビュー】絵本『スノーマン』は短い映画を観たような気分を味わえる!

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絵本『スノーマン』を読みました

“文字のない絵本” として知られている『スノーマン』
読んだことが無かったので借りて読んでみました。

近所の図書館で借りてきた『スノーマン』

本の情報

書 題:スノーマン(原題:The Snowman)
作・絵:レイモンド・ブリッグズ(Raymond Briggs, 1934–2022)
頁 数:32ページ
出版社:評論社
発行日:2011年10月30日[6刷]
備 考:原著『The Snowman』は英国ハミッシュ・ハミルトン社より1978年に出版。

絵本『スノーマン』のレビュー(ネタバレなし)

ストーリー

ある雪の日、子どもが自宅前で雪だるまを作ります。その雪だるまと子どものお話です。
描写自体はリアリズム寄りですが、内容の方向性はフィクション/ファンタスティカルになります。

夢のある感じだよ!

読みやすさ

漫画のようにコマ割りで話が進んでいきます。
絵本としては平均的なページ数(32ページ)ですが、コマ割りが細かいため意外と読み応えがあります。
文字がないため想像が必要になる箇所もありますが、そこがこの絵本の魅力でもあります。

登場人物のセリフや心情について色々と想像できる!

芸術性

ヒモまるは美大出身なので、絵の芸術性は大きなポイントです。
そんな自分の目から見て『スノーマン』の絵は芸術性が高いです。

おそらく凹凸のある用紙に色鉛筆・鉛筆で描いているのではないかと思います。
薄暗い冬の情景や家の中の空気感を感じ取ることのできる素敵な絵です。

全体に薄暗いトーンに、スノーマンの「白」がよく映えてるね!

※著作権保護の観点から絵本の中身は載せられません

メッセージ

この絵本からはいくつかのメッセージを感じることができます。
そのひとつは「自分の想像力を大事にしよう」

もしいま孤独だったり、寂しくても、きっとどこかに楽しいことがあったり、分かり合える友だちがいたりするはず…。
それを作り出すのはまさに「自分の一歩」だということです。

ピュアな気持ちが奇跡を起こす…ってコト!?

絵本『スノーマン』はこんな人におすすめ!

絵本『スノーマン』は漫画に近いコマ割りのスタイルですが、漫画と異なりフルカラーの質感のある絵です。
そのため読後はまるで上質の短編アート・アニメーションや、ハートウォーミングな映画を観たような気持ちに浸ることができます。

そんな気持ちに浸りたい夜もあるよね。

ただし!ラストはちょっぴり切ないので、贈り物として検討する場合などは事前の一読をお勧めします。

基本的には読みやすい内容・体裁で、子どもから大人まで安心して楽しむことのできる絵本です。
もし近所の図書館などにあったら一度手にとってみてくださいね!

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