【レビュー】『ここにいたい!あっちへいきたい!』はノミが主人公の絵本!

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絵本『ここにいたい!あっちへいきたい!』を読みました

表紙にふきだしがある絵本ってちょっと珍しい気がしませんか?
そんな表紙が気になり、レオ・レオニの『ここにいたい!あっちへいきたい!』を手に取りました。

近所の図書館で借りてきた『ここにいたい!あっちへいきたい!』

本の情報

書 題:ここにいたい!あっちへいきたい!(英題:A Flea Story)
作・絵:レオ・レオニ(Leo Lionni, 1910–1999)
翻 訳:谷川俊太郎
頁 数:32ページ
出版社:好学社
発行日:2008年3月23日 第18刷(初版1977年)

絵本『ここにいたい!あっちへいきたい!』のレビュー(ネタバレなし)

ストーリー

表紙に「にひきの のみの はなし」とあるように、虫(ノミ)が主人公のフィクションになります。

主人公がノミ!

虫が主人公とはいえ、グロテスクさは全くないので安心してくださいね。

読みやすさ

絵本としては平均的なページ数(32ページ)で、全ページ見開きの構成です。
文字はひらがなのみで漢字は不使用。就学前の子どもでも読むことができます。
しかしノミという虫を知らないと、ちょっと話が理解しにくいかもしれません。

僕は、よく身体についてるから知ってるけどね。

芸術性

作家の特徴である切り絵のスタイルで、すっきりした白い背景にざくざくと軽快なシェイプが心地よいです。
動物の表情やしぐさ、余白とのバランス、切り紙の柄と対象(色々な動物や草木)との関係などよく吟味されていて、デザイン性が高いです。

シンプルで洗練された絵だよ!

※著作権保護の観点から絵本の中身は載せられません

メッセージ

この絵本はメッセージを一言で表すのがちょっと難しいです。
ノミたちの会話はまるで人間の風刺のようにも読めますし、ラストも人によってポジティブにもネガティブにも映りそうです。

シンプルな筋かと思いきや、意外と深いんだ。

絵本『ここにいたい!あっちへいきたい!』はこんな人におすすめ!

絵本『ここにいたい!あっちへいきたい!』は2匹のノミが、読者を思いがけないところに連れていってくれます。

思いがけないところに行きた〜い。

体裁などの面で読みにくさはありませんが、ノミという虫の前提知識も要求されますし、ひねった設定で意外と内容も深いため、個人的には当たり前の絵本に慣れた大人におすすめです。

もし興味があったら一度手にとってみてください!

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